AlexandriteOSについてとこれからの計画

AlexandriteOSについてとこれからの計画

こんにちは、Ablazeのメンバーになってから気づけば3ヶ月以上経っていたnexryaiです。AblogというかWordpress自体初めてなので色々変かもしれません()

さてそんな私のプロジェクトであるAlexandriteOSですが少し前にAblazeのプロジェクトの一環となりました。と言っても開発リポジトリへの書き込み権限は私(nexryai)にしかないのでソフト的には特に変わりません。

このブログでAlexandriteOSについて触れたことがないので最初にAlexandriteOSについて紹介したいと思います。AlexandriteOSの目標はモダン、安全、エレガントで安定してるローリングリリースのLinuxディストリビューションを開発することです。大半のローリングリリースのディストリビューションは不安定ですがAlexandriteOSは信頼性の高いopenSUSEのローリングリリース版のリポジトリをそのまま使用しているため非常に安定しています。セキュアブートなど現代に必要な機能も備えています。詳しくは公式サイトで紹介しています。

現在の最新バージョンは2.00ですが現在次期バージョンの3.00を開発しています。UIの大幅な変更や安定性の向上、起動の高速化を行う予定です。3.00では以下のようなUIを採用する予定です。またKDEを採用したlite版もそのうちリリースする計画があります。

ここまで読まれて気づかれた方も居ると思います。なぜローリングリリースなのにバージョンがあるのか。AlexandriteOSのバージョン番号はデフォルトのUIや設定、プリインストールパッケージを識別するためのものです。一般的なローリングリリースのディストリビューションのように日付をバージョン番号にしてしまうと混乱するので敢えてこのような形にしています。インストールしてしまえばいつまでも使えることには代わりありません。

ここで一つ皆さんに謝らなければならないことがあります。アナウンス通りAlexandrite Syncなどの同期機能を実装する予定でしたが、開発者の事情により少し延期させてください。独自機能の実装に必要なインフラ(独自のパッケージリポジトリ)の整備に時間と費用がかかるためです。

また1.xx系と2.00はデバッグが不十分で致命的と言うほどではないものの支障が出るレベルの不具合が複数発見されています。これらの反省を活かして3.xx系はもしリリース後にパッケージアップデートでは解消できない不具合が見つかってもパッチを適用することでそれらを修正する機能を搭載する予定です。また今年の春リリース予定のGnome42への拡張機能等での対応も順次行っていきます。

最後になりましたが、AlexandriteOSは貢献者と様々なオープンソースプロジェクト(そしてその貢献者)の上に成り立っています。この場を借りて感謝申し上げます。